カズーって何!?というところから、牛乳パックで簡単にできるカズーの基本の作り方とアレンジ方法、上手に演奏するためのコツなど、作って遊ぶ過程で感じるであろう疑問を解決できるように、幅広く分かりやすく解説していきますので、ぜひご覧くださいね!
目次
カズーを手作り!簡単な牛乳パックを使った作り方!
「カズー(Kazoo)」ってご存じですか?
私は最近までカズーという名前さえ知らなかったのですが、「ゆず」などの有名アーティストも使っている膜鳴楽器の一種で、別名バズーカとも言うそうです。
膜鳴楽器「カズー」の仕組みを知りたい方は「カズーの仕組みを分かりやすく解説!~くわえ方と吹き方・お手入れ方法までご紹介~」で解説していますので、そちらをご覧くださいね。
そしてこのカズーという楽器、調べてみると幼児でも演奏出来て、簡単に作れるということが分かりました!
我が子は2人とも音楽が大好きで、何かしら音楽が流れると踊ったり歌ったりするのですが、「カズーがあれば音楽大好きな子ども達のおうち遊びがもっと楽しくなるのでは!?」と思い、今回作ってみることに!
トイレットペーパーの芯や紙コップ、ホースなど、様々な材料を使って作る方法があるようですが、今回は簡単にサイズ調整ができて応用の幅が広い牛乳パックを使って作ることにしました。
というわけで、ここから「牛乳パックで作るカズーの基本的な作り方」を紹介していきますね。
アレンジ後の完成形は↓↓こちらです!
両端がミニサイズ(長さ9.7cm)、真ん中3つは普通サイズ(長さ14cm)になりますが、どちらのサイズでも我が家の4歳児と大人は問題なく演奏出来ましたよ!
カズーは一般的には縦に咥えて吹くものが売られていますが、今回は横笛風メインで作ってみました!上の写真だと右端以外は横笛風のカズーです。
市販品と同じような縦笛風の作り方も一緒に紹介していきますので、お好みの作り方で作ってみてくださいね!
牛乳パックカズーの音声が聴いてみたい方は次章の吹き方の解説の最後に『ルパン三世のテーマ』と童謡『かたつむり』を演奏した動画を載せていますので、そちらをご覧ください。
必要なもの
まず、実際に私が使用した材料を解説していきます。
- 牛乳パック
- ポリ袋★1
- はさみ
- セロハンテープ
- ペン(牛乳パックを巻くときの軸として使用)★2
- ボールペン
★1 レジ袋でも良いですが、口で吹く楽器なので、衛生面を考えて今回は新品のポリ袋を使用しました。
★2 今回ご紹介する普通サイズで直径約1.9cm、小さめサイズで直径約1.2cmのペンを使用しています。
牛乳パックでカズーの作り方
ここでは普通サイズの横笛風カズーの作り方をベースに解説していきますが、縦笛風やミニサイズで作り方が違う部分は各工程で別途解説していますので、縦笛風やミニサイズで作られる方も順番にご覧くださいね。
牛乳パックの大きさを変えるだけでサイズは自由自在にアレンジ可能なので、お好みのサイズで作っていただいてもOKです!
①牛乳パックを開き、注ぎ口と底を切り取る
真ん中の側面部分を使います。
②側面を2面ずつに切り分け、さらに半分に切る
上記の普通サイズ用の牛乳パックを折り目でさらに半分に切ります(側面1面分を切り取り、さらに横半分に切ってもOK!)。
③折り目に沿って折り曲げ、折り曲げた部分に1か所穴を開ける
写真は四角「□」の穴を開けていますが、三角「△」や丸「◯」など何でもOKです!
横笛風の場合は穴の部分に口を当てて吹くことになるので、口で覆える大きさにしてください!
ちなみに私は一辺1.5cm前後の四角形で作りましたが、若干大きすぎた感じもあるので、少し小さめに開けておいて、演奏しながら調整すると良いかもしれません。
また、作ってみた結果、横笛風の場合は丸「○」が一番フィットして隙間ができにくく、吹きやすい印象でした。
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ミニサイズの場合も普通サイズと同様に半分に折り曲げ、折り曲げた部分に穴を開けます。
下図は縦半分に折り曲げていますが、④の行程で牛乳パックを巻くときにカクカクして巻きにくいので、横半分に折り曲げて穴を開けることをおすすめします!
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次工程へ行く前にやること!
開けた穴よりもやや大きめにポリ袋を切り取り、穴の裏側にセロハンテープで貼り付ける。
空気が漏れないようにポリ袋の4辺にしっかりセロハンテープを貼ってください!
また、少しシワができる程度に緩く張ることで、声の振動が伝わりやすくなり、良い音が出るようになります!
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カズー演奏時に口にセロハンテープが当たらないように、横笛風の場合は工程③で開けた穴付近(下図「◯」)に被らないように、縦笛風の場合は吹き口側の端を少し空けてセロハンテープを貼りつけてください!
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縦笛風カズーはこれで完成です!
横笛風カズーは次工程へ↓↓
⑤ポリ袋を5cm×5cm程度に切り、牛乳パックの一方の端を覆って固定する
ポリ袋の固定は輪ゴム or セロハンテープを使います。
輪ゴムだと外してしまいそうな小さいお子さんがいる場合は、外れないようにセロハンテープで固定することをおすすめしますが、それ以外は輪ゴムがおすすめです!
というのも、輪ゴムの方が、ポリ袋(膜)が破れた時に簡単に交換できるからです。
輪ゴムで固定する場合で、見た目を可愛く or かっこよく or おもしろくアレンジしたい方は、次項「カズーをおもしろアレンジ!」を参考にアレンジした後でポリ袋(膜)を付ければOKです!
少しシワができる程度に緩く張ることで、声の振動が伝わりやすくなり、良い音が出るようになりますよ!
セロハンテープで固定した後に「ピンと張りすぎたなぁ…」という場合は、少し指の腹で膜を押してポリ袋を伸ばしてあげると良いですよ!
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横笛風カズーの完成です!
すごく簡単でしたね!慣れると5分あれば作れます^^
もちろん、このままでも全く問題なく演奏はできるのですが、ちょっと見た目が寂しいのでアレンジしてみました!
アレンジ方法は次項で紹介していますので、ぜひご覧くださいね!
カズーをおもしろアレンジ!
今回ご紹介した横笛風、縦笛風、普通サイズ、ミニサイズという種類やサイズに関係なく共通でアレンジできる3つの方法と縦笛風カズー限定のアレンジ方法をご紹介します!
横笛風のカズーで、ポリ袋(膜)を輪ゴムで固定した場合は、一度ポリ袋を外し、アレンジ後に再度つけ直すときれいに端までアレンジできますよ!
どのアレンジ方法を使う場合も、吹き口周囲は少し隙間を空けてアレンジしてください!
というのも、今回ご紹介するアレンジ方法ではペンやテープ類を使うためです。
どういうことかと言うと、ペンのインクやテープ類にはあまり体にいいとは言えない成分が含まれており、その成分が演奏時に唾液で溶けだしたりする可能性も否定できないためです。
では、具体的なアレンジ方法です。
①お好みのマスキングテープや柄付き養生テープでアレンジ!
実際にアレンジしたものが↓↓こちら
左下がマスキングテープのみ、真ん中は養生テープのみ、右上は養生テープ+マスキングテープを使っています。
マスキングテープも養生テープも様々な柄のものがあるので、ぜひお好みのテープを使ってアレンジしてみてくださいね!
ちなみにマスキングテープは100均にも売っていますし、柄付き養生テープはAmazonでも色々な種類が売っていましたよ↓↓
②お好みのシールを貼ってOPPテープでコーティング!
実際にアレンジしたものが↓↓こちら
子供に好きなシールを貼ってもらった後にOPPテープでコーティングしました。
この方法なら小さいお子さんでもできますよ!
③お好みの絵を描いてOPPテープでコーティング!
タイトル通りペンやクレヨンでお好みの絵柄を描いてもいいですが、小さい子だと筒状のものに描くのは難しいと思うので、吹き口の周囲以外を塗りつぶして、シールやテープでアクセントを付けるのもおすすめです!
この方法をベースにおもしろアレンジしたカズーがこちら↓↓
演奏したときに、ヒゲが生えているように見えるカズーです^^
作り方はすごく簡単!!全体を肌色の油性ペンで塗りつぶした後に、ひげの形に切ったビニールテープを貼り付け、OPPテープでコーティングしただけです!
結婚式や宴会の余興などで使えば、笑いも取れて、演奏も楽しめるので、一石二鳥ですね!
まだ上手に塗れない小さいお子さんの場合でも、あらかじめ絵を描く前にカズーの吹き口周囲にマスキングテープを貼っておき、塗り終わってから剥がすときれいに吹き口部分を空けられるので、ぜひ試してみてくださいね!
④縦笛風カズー限定のアレンジ方法「ラッパ風カズー」の作り方!
ペットボトルの上部を切り取って、ペットボトルの飲み口部分をカズーの一方の端に取り付ければ、簡単にラッパ風カズーの出来上がり!さらにテープを貼ったり色を塗ったりしてアレンジすれば、リアルなラッパに大変身しますよ!
カズーの太さによってはペットボトルの飲み口とぴったり合わないかもしれませんが、そんなときは牛乳パックの切れ端をカズー or ペットボトルのどちらか細い方に巻いてピッタリサイズに調整するといいですよ!
ぜひお好みのアレンジをして、オリジナルカズーを作ってみてくださいね!
カズーの仕組みを分かりやすく解説!~くわえ方と吹き方・お手入れ方法までご紹介~
カズーって変わった音が鳴りますが、その音が出る仕組み、気になりませんか?
作り方の項を見てもらうと分かるように、カズーってすごく簡単な作りなんですが、幼児から大人まで一緒に楽しめて、有名アーティストも使うほどいい音が鳴る楽器なんです!
この章ではまず、そのカズーの仕組みについて分かりやすく解説していきます。
この記事の冒頭部分でカズーは「膜鳴楽器」の一種だよ~ということをお伝えしましたが、膜鳴楽器と言われてもイメージしづらいと思うので、少しかみ砕いて説明していきますね。
まず笛を思い浮かべてもらいたいのですが、笛って穴があいていますよね?カズーはその穴に膜が貼ってあって、その膜を振動させることで「ブーブー」音が出るという仕組みです。
・・・と言われても、いまいち実感できないと思うので、簡単な実験をしてみましょう!
口に掌をあてて息を吹いたり声を出したりしてみてください。息を吹くだけでは振動を感じませんが、声を出すと振動が手に伝わってきますよね?
カズーで音を出すのに必要なのはこの「振動」なので、普通の笛と違い、カズーを吹く時は「うーうー」とか「トゥートゥー」といった声を口から出す必要があるんです!(鼻歌NG!)
カズーの音の出し方が分かったところで、くわえ方と吹き方のポイントを簡単に解説していきますね。
一番のポイントは「吹き口を完全に塞ぐこと!」
これができないとカズー独特の音が出ずに自分の声そのものが外に響くことになってしまいます。(←経験済みですが、やらかすと結構恥ずかしいです^^;)
具体的にどのようにすればいいかというと・・・
縦笛風の場合は口を少しすぼめるような感じ、横笛風の場合は穴を覆うようにカズーを口を押し当てるイメージです。
くわえ方が分かったら、カズーを上手に演奏するポイントを押さえていきましょう!
カズーを上手に演奏するために一番大事なのは「音程とリズム」です!これがしっかりできているだけで、かなりいい感じに聴こえます!
そして所々「ビブラート」を付けたり、「アクセント」を付けたりすると、より上手に聴こえます!
とは言われても、ビブラートってなかなか難しいですよね。でも横笛風カズーなら簡単にできちゃうんです!その方法は・・・「吹いている時にカズーを少し揺らすだけ」です!
これだけで簡単にビブラートになりますよ!ぜひお試しを!
ミニサイズの横笛風カズーで『ルパン三世のテーマ』
普通サイズの横笛風カズーで童謡『かたつむり』
いかがでしたか?
ぶっつけ本番みたいなものなので、あまり上手ではありませんが、牛乳パックでも意外にいい音が鳴りました!
今回ご紹介した中でも、牛乳パックの横笛風カズーは、ビブラートがうまくできないけどカズーの演奏をうまく見せたい時にはかなり便利だと思いますよ!
そして最後に、手作りカズーを長く使うためのカズーのお手入れ方法について少し触れておきますね。
演奏していると笛と同じで中に唾液が入ったりするのですが、そこで菌が繁殖すると衛生上よくないですよね。
手作りカズーであれば定期的に作り直すというのも1つの手ですが、作り直すのはちょっと面倒・・・でも牛乳パックのカズーなら中は防水なので、市販品と同じように水洗いすることができます!ただ、洗った後はできるだけ水をふき取って、しっかり乾燥させてくださいね。
また、膜が破れてしまったりしたら膜の交換をするだけで長く使えますよ!膜の固定に輪ゴムを使えば、すごく簡単に交換できますよ!
簡単に作れて初心者でも上手に吹きやすい牛乳パックの横笛風カズー、ぜひ一度作ってみてくださいね!
カズーは幼児でも作れて演奏できる楽器なので保育園の制作にも最適!
牛乳パックのカズーはすごく簡単に作れて幼児でも簡単に演奏できるので、保育園や幼稚園の制作に最適です!
基本のカズーが出来たら、何種類かのテープやペン、クレヨンなどを準備しておいて、各自好きなようにアレンジしてもらえば、あっという間に園児一人一人のオリジナルカズーの出来上がり!
出来たらさっそく吹いてみて、他の子より音がうまく出なかったりしたら、「どうすればもっといい音が出るかな?」など考えることで、問題解決能力を育てることもできます!
そして、カズーの端っこに穴を開けて紐を通せば首からぶら下げることもできるので、生活発表会などで歌を歌うときに、歌の一部をカズーでの演奏にしても良いですね!きっと親御さんも感動すると思いますよ!
また、保育園や幼稚園で作る場合は、各自で片付けられるように、もう1つ牛乳パック工作をして、カズーホルダーも作っておくことをおすすめします!
保育園や幼稚園では「みんなのおもちゃ」がほとんどだと思うので、自分専用の手作り楽器やカズーホルダーはお気に入りのおもちゃになるなること間違いなしです!
カズーは大人も演奏して楽しめる!おうち時間充実にもってこい!
カズーはすごく簡単な仕組みの楽器ですが、この記事の冒頭でもお話ししたように「ゆず」などの有名アーティストも使っており、使い方によってはかなり本格的な演奏になります!
もちろん、有名アーティストが使っているのは、今回ご紹介したような手作り楽器ではありませんが、おうちで演奏するのであれば手作りでも十分な気がしませんか?
おうち時間を使って家族でそれぞれオリジナルのカズーを手作りし、家族みんなで演奏したら、きっと楽しいと思いますよ!
また、大人でもバンドを組んでいたり、楽器をやっている方や音楽仲間がいる方などは、普段の歌にアクセントとして一部カズーを取り入れるだけでも、歌の印象が変わって、より本格的な演奏になると思いますよ!
本格的な演奏会やライブで使いたい場合など「手作りはちょっと…」という方は市販品を購入しても良いと思います!個人的には木製や金属製のカズーが見た目もかっこよくておすすめです!
↓↓こんな感じのサックスやトランペット風のカズーもありますよ!
ぜひお好みのカズーで演奏して、大人も子供もみんなでおうち時間を楽しんでくださいね!