部屋の中で運動遊びができる、新聞紙と広告を使ったぽっくりの作り方をご紹介します!お子さんと一緒に作ることでお子さんの手指運動にもなり、手先の器用さも鍛えられます!簡単なので、ぜひお子さんと一緒に作ってみてくださいね。
目次
新聞紙と広告のぽっくりって何!?
「ぽっくり」ってご存じですか?
竹馬の簡易版みたいなもので、竹馬よりも簡単に乗ることができ、竹馬同様にバランス感覚を育めるおもちゃです。昔ながらの缶で作る缶ぽっくり(缶を逆さにしたものに紐をつけたもの)が一番有名なのか、缶馬とも呼ばれています。
実は、子どもが保育園でぽっくりを作ってきたのですが、先生から「今日はぽっくりの持ち帰りです」と言われた時、正直ぽっくりが何なのか、聞いただけではパッと思い浮かびませんでした。帰って子供に見せてもらったら、「あ~コレね!」という感じで分かったんですけどね。
実際に作ってきたのが↓コレです。
広告で作った棒を束にして作ってあります。ここで、ひらめきました!「大量にとってある広告の棒が消費できる!」と。
実は、子どもが一時期、広告の剣作りにものすごくはまっていたのですが、極太の棒以外は捨てさせてくれず、困っていたんです。
そこで、子どもに作り方を教わりながら、保育園で作ってきたぽっくりを見本にして、少し私流にアレンジを加えつつ、子どもと一緒に作ることにしました。
では、作り方をご紹介しますね。
新聞紙と広告でぽっくりの作り方!
必要なもの
- 広告
- 新聞紙 1~2枚
- 牛乳パック 1~2個
- 紐
- 輪ゴム 16個
- セロテープ
- OPPテープ
- のり
- 木工用ボンド(多用途速乾のものを使いました)
- ハサミ※
※可能なら固いものが切れるハサミを準備してください!私は普通のショボいハサミを使ったので、棒を切る作業がかなり大変で、時間もかかってしまいました。固いものを簡単に切れるハサミがあれば、かなり製作時間を短縮できると思います。
作り方
1.広告で棒を作る
広告の角からクルクル巻いていき、最後まで巻いたらセロテープで留めます。
「もう少し細い棒が欲しいなぁ」と呟いたら、子どもが作ってくれました↓w
私は元々子供が作って残してあった棒を2~3つかみ程度に細い棒を少し作り足して(10cm※の棒が130~140本できるくらい)使いました。
※ぽっくりの高さ
この工程、お子さんと一緒に作ると、お子さんの手先のトレーニングにもなり、自分は楽できるので、一石二鳥ですよ!
ちなみに、うちの子は3歳で広告の棒作りにはまって、4歳の今でもたまに作っていますが、大人顔負けの細い棒を安定して作れるようになりました。
「うちの子はまだそんなに上手に作れないよ!」という場合でも大丈夫!紐が通る太さのものも必要なので、ぜひお子さんにも手伝ってもらって楽しちゃいましょう!
紐が通る太さの棒は、少なくとも10cm(作りたいぽっくりの高さ)のものが4本作れる長さ分必要です!
ちなみに私は左右のぽっくりで各7本ずつ(計14本)紐が通る太さの棒を使いました。理由は組み立て時に細かいことを考える必要がないからです。心配なのは強度ですが、全く問題ありませんでした。
2.広告の棒をぽっくりの高さに切る
広告で作った棒を作りたいぽっくりの高さに切っていきます。
保育園で子どもが作ってきたのは高さ10cmだったので、私も同じように10cmで作りました。
作ってみて分かったのは、高さが同じでも幅が狭い(直径が小さい)と遊ぶ時の難易度が上がるということ!私は作り溜めていた棒から比較的細めのものを選んで作ったので、保育園で作ってきたものよりひと回り小さくなり、難易度が増しました。
棒の端を3cmほど切り落とし、切り落とした端から10cm(作りたい高さ)のところに印を付けます。
印を付ける 切る
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印の上(下図の□部分)にセロテープを巻いてからハサミで切ります。
セロテープを貼らずに切ると、下図↓の様にテープを貼っていない部分が開いてきてしまうので、必ずセロテープを貼ってください!
10cm(作りたい高さ)のものが1本出来たら、今度はそれを基準にして棒を切っていきます。この時も切る部分にセロテープを貼ってから切ってください。
ぽっくりの高さの棒がある程度作れたら、「3.ぽっくりのパーツ作り」も並行して行っていきます。
3.ぽっくりのパーツ作り
ぽっくりを上から見たとき、下図の◯部分が1つのパーツになります。
2.で作ったぽっくりの高さの棒をひとつかみ持ち、その中で少し太めの棒が真ん中に来るようにして輪ゴムで留めます。太い棒を細い棒で囲む感じになります。
新聞紙を10cm(棒の長さ)×10cmに切り、のりでパーツの外側に貼り付けます。
↓ |
これを14個作ります。
4.ぽっくりのパーツを組み立てる
下図の様に3.で作ったパーツ7個を組み合わせて輪ゴムで留めます。
↓ |
新聞紙を10cm(ぽっくりの高さ)×(ぽっくりの側面一周分+1~2cm)に切り、ぽっくりの側面にのりで貼り付けます。
私は10×27cmに切った新聞紙を使いましたが、使う棒の太さによって変わるので、実際にぽっくりに巻いてみて、長さを確認してください。
↓ |
↑これが2個できます。
保育園でこどもが作ってきたぽっくりは、次項5.の牛乳パックを貼る行程はなく、3.4.の行程で3~4枚の新聞紙を貼ることで、ぽっくりに乗った時に広告の棒がズレないようにしっかり固定している感じでした。
私は新聞紙は各1枚とし、次項5.で牛乳パックを貼ることで強度を補い、装飾を簡単に(牛乳パックなら装飾無しでもOK!)してみました。
5.ぽっくりの側面に牛乳パックを貼る
牛乳パックを開き、底と注ぎ口を切り落とします。
牛乳パックの柄の面を上にし、端から10cm(ぽっくりの高さ)よりやや短めの位置に線を引き、ハサミで切ります。
牛乳パックの高さは約19.5cmなので、高さ10cmのぽっくりの場合、半分に切ると大きさもちょうど良く、左右分同時に作れるので楽です!
10cm(ぽっくりの高さ)にしない理由は、10cmだと牛乳パックが広告の棒よりも若干上に飛び出る部分ができてしまうため、実際に子供に遊んでもらったときに、足が痛いと言っていたからです。
牛乳パックの柄の面に木工用ボンドを塗り、ぽっくりの側面に巻いて貼り付けます。
↓ |
牛乳パックは固いため、木工用ボンドがしっかり乾くまで固定しておく必要があります!私は巻き終わりにOPPテープを貼りましたが、太めのしっかりしたゴムで留めるなど、固定できれば何でもOKです!
※写真では先に紐を通してしまっていますが、紐は後で通した方がやりやすいので、気にせずこのまま進めてください。
6.ぽっくりに紐を付ける
ぽっくりは真ん中の1個とそれを囲む6個のパーツで構成されていますが、周りの6個のパーツのうち、対角線上の2個のパーツの真ん中に紐を通していきます。
まず、ぽっくり上面から下面に向かって紐を通します。次に、ぽっくりを逆さにし、ぽっくり下面から出てきた紐を対角線上のパーツの真ん中に通します。
↓ |
ぽっくり上面から2本の紐が出ている状態になるので、お子さんの身長に合わせた長さで紐をしばったら完成です。
↓ |
結論から言うと、かなり適当で大丈夫です!
ぽっくりの上に出ている部分の長さは・・・
保育園で作ってきたぽっくりは約50cm、今回作ったぽっくりは約60cmでした。
どちらのぽっくりでも身長100cm弱の我が子は問題なく遊べています。
「短すぎて手が届かない!」とか「肘をかなり曲げないと紐をピンと張れない!」とかでなければ問題ないと思います。
ちなみに私は麻紐を三つ編みにしたものを使ったのですが、約180cmの長さに切った麻紐で三つ編みを作り、ぽっくりの穴に通して縛ってから余分な部分を切り落としました。
7.お好みでデコレーション
お好みでぽっくり側面を装飾したら完成です!
ちなみにこの工程、私は子どもに丸投げしました!自分で手作りしたおもちゃは愛着がわいて、大事にするかなぁという期待を込めて。そして私が楽をするためw
完成したぽっくりは↓こんな感じです。
思うがままにシールをペタペタ貼っていました。モザイクがかけてある部分には子どもの名前をローマ字ステッカーで貼ってあります。
お子さんの好きなイラストを印刷したものを貼ってあげても良いですし、折り紙を無造作にちぎったものを貼っても可愛いと思います。もちろん布を貼ったり、直接絵を描いてもOKです!ぜひお好みでアレンジしてみてくださいね。
ちなみに、保育園で作ってきたぽっくりと比較すると、高さはほぼ同じですが、直径は自宅で作ったぽっくりの方がやや小さくなりました(保育園:直径7.5~8cm、自宅:直径7.0~7.5cm)。
保育園 自宅
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新聞紙と広告のぽっくり!大人も遊べるよ!
新聞紙と広告のぽっくりは大人も遊べます!
広告の棒って細く作ると横を押しても結構固いですよね。それを縦に使っているので、かなりの耐荷重が得られるんです!
試しに40kg超の私が乗ってみたのですが、子どもが保育園で作ってきたものも、自宅で作ったものも、壊れそうな不安感は無く普通に乗って歩けました。
ただ、大人が乗るには幅がちょっと狭いかなぁという感じ。私は小柄なので、太めの保育園用は細く感じませんでしたが、自宅で作った細めのぽっくりは、私でももうちょっと幅が欲しいと思いました。ちなみに、180cmの旦那は細すぎて乗るのを断念しました。
ただ、このぽっくり、広告の棒を束にして作っているので、高さも幅も自由自在です!なので、大人用を作る場合は、足の幅に応じて棒の数を増やして幅を広く作ってみてください。
大人も一緒にできれば、初めての子どもにも見本を見せてあげられて、苦手な子にもコツを教えてあげられるので、便利ですよ。
ぽっくりは竹馬の簡易版だけあって、小さい子でも簡単に乗ることができます。特にこのぽっくりは高さと幅をお好みで調節できるので、対象年齢は2歳頃~大人まで(歩くのが早い子なら1歳からできるかも)とかなり幅が広いです。何でも吸収する小さい頃から、遊びながらバランス感覚を強化できるので、ぜひ遊んでみてくださいね。
ちなみに我が子の保育園では、バランス感覚強化のねらいなのか、年少さんでぽっくりや天狗の下駄で遊び、年長さんになると、大人もビックリのすごーく高い竹馬にみんな乗ってますよ。
新聞紙と広告のぽっくり!簡単 なので幼児や小学生の工作にも!
手作りのぽっくりって、昔ながらの「缶ぽっくり」や「竹ぽっくり」、今では「牛乳パックぽっくり」なんかもありますよね。
どれも比較的簡単で、製作時間だけを考えると今回ご紹介した「新聞紙と広告のぽっくり」が一番長くかかるかもしれません。ただ、子どもが作る工作として考えるなら一番メリットがあるのも「新聞紙と広告のぽっくり」だと思います。実際、保育で作ってますしね。
私の場合は広告の棒作りと輪ゴムで留める作業を年少の子に手伝ってもらいました。手先を使う作業でなおかつ子供が楽しくできる作業なので、手先のトレーニングに最適です!
広告の棒作りは最初はうまくできなくて嫌になっちゃう子もいるかもしれませんが、太くなっちゃっても、「最後まで諦めずに巻けた!」とか何かしら誉めるようにしてあげると、棒作りが大好きになって、そのうちぽっくりが作れる細さの棒も作れるようになりますよ!
また、大きさのアレンジ自在で、完成形を見れば作り方が想像できるくらい簡単な作りなので、小学生低学年なら親が手伝いながら、高学年であれば見本だけ見せて、少し考えて作るなど、子どもの年齢に応じて難易度を変えられる工作としても使えると思います。
新聞紙と広告のぽっくりは100均より安い!
今回作った新聞紙と広告のぽっくりはとにかくコストが安いです!
使った材料で購入しているのは麻紐だけです。しかも、今回使った麻紐は2束100円+税のものなので、使った長さを考えると相当安くなります。
紐以外は廃品利用なので、紐だけダイソーなど近くの100均で購入すれは作れてしまいます。もちろん家にあるいらない紐を使ってもOKです!
ただ、「コストは安くても作る時間がないよ~」という方もみえるかと思います。そんな方は市販で「パカポコ」という名前でぽっくりが売っているみたいなので、そちらを検討してみてもいいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
子どもと一緒に作れば子どもの手先トレーニングにもなる新聞紙と広告のぽっくり!
コスパはかなり良いと思います!お時間がある方はぜひ作ってみてくださいね。
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