大人も安心して座れる耐荷重を持ち合わせた、牛乳パックの正座椅子の作り方をご紹介します!簡単に高さ調整ができて安定性もあるので、赤ちゃんや小さいお子さん用の椅子としても使えますよ!子供から大人まで使えて、姿勢矯正もでき、膝痛・腰痛対策にもなる正座椅子!ぜひ作ってみてくださいね!
目次
牛乳パックで正座椅子の作り方【三角ver.】大人も安心の耐荷重!
正座椅子ってご存じですか?
正座を補助し、これを使うと正座が楽になる椅子なのですが、正座補助椅子とか正座用椅子など様々な呼び名があります。また、正座を補助するものとしては、椅子ではなく、正座クッションとか正座(補助)座布団、正座枕などと呼ばれるものもありますね。
この正座を楽にしてくれる正座椅子、もちろん購入もできるのですが、我が家では牛乳パックで手作りしています!
以前作ったのが、子供の椅子にもなり、大人の正座椅子としても使える牛乳パックを四角のまま使う一番簡単な正座椅子なのですが、最近、夫が「自分用の正座椅子が欲しい」と言い出したので、夫用にもう1つ正座椅子を作ることになりました。
そこで、体重60kgの夫でも長く使えるように、今回は牛乳パックを三角にして作ったので、その作り方をご紹介します!
完成形は↓↓こんな感じ。
では具体的な作り方です。
必要なもの
- 牛乳パック 10本★1
- 新聞紙
- はさみ
- ボールペン or 鉛筆
- 布テープ★2
- リメイクシート★3
- OPPテープ★4
★1 縦横が13.5×22cm程度の正座椅子を作るのに必要な本数になります。作りたい大きさに応じて本数を調整してください。また、高さは19.5cm以下でお好みで変えられます。
★2 クラフトテープではなく布テープを使用してください!牛乳パックは表面が防水でツルツルしているため、クラフトテープだと時間経過ではがれてきてしまいます。
★3 正座椅子の装飾用に使います。布で椅子カバーを作ったり、レジャーシートを貼るという方法もあるので、お好みの装飾品を準備してください。
★4 リメイクシートで装飾する場合に必要になります。
牛乳パックで正座椅子【三角ver.】基本の作り方
①牛乳パックを開く
はさみで下図のように開きます。
牛乳パックを手だけで開く方法もありますが、破れたりする恐れもあるため、今回は道具を使って切り開くことをおすすめします!
②注ぎ口上部を切り落として作りたい高さに切る
下図「―」に沿って注ぎ口上部を切り取り、作りたい正座椅子の高さ(下図「―」)で牛乳パック側面下部を切り落とします。このとき、側面1か所(下図「□」)については切り落とさずに残しておきます(牛乳パック底の代用)。
↓ |
↑↑これを10個(必要個数分)作ります。
□部分を下図のように折り曲げて折れ目を付けておくと、最終的な組み立てが楽にできます。
③牛乳パックを三角に組み立てる
②で切った牛乳パックをそれぞれ下図のように三角にして布テープで固定します。
↓ |
私は以下の工程④⇒⑤の順番(新聞紙を詰めてから組み立て)で作業を進めましたが、強度を増すために新聞紙が飛び出るくらい詰めたので、少々組み立てが大変でした…^^;
ですので、これから作られる方は手順を逆にして工程⑤⇒④の順番で、組み立て後に新聞紙を詰めた方が楽かもしれません。
もし私と同じように工程④⇒⑤の順番で作る場合は、下図「→」の様に新聞紙を詰めたときに側面が開いてこないように、側面部分も布テープで固定しておくことをおすすめします!
牛乳パックの角までしっかりと、そして牛乳パックから飛び出るくらい詰めることで、座ったときに潰れにくい、長く使える正座椅子になります!
新聞紙を詰めた牛乳パックを順番に組み立てて布テープで固定していきます。
以下の手順では途中で正座椅子上部(牛乳パックの底代わりの□部分)を閉じてしまっていますが、新聞紙を後詰めする場合は、□部分を閉じずに開けたままにしておき、工程④に戻って新聞紙を詰めてから□部分を閉じてください!
まず、牛乳パックの三角のパーツ3つを下図のように組み立てます。
隣り合う三角の角と角をしっかりとくっつけて固定することで、強度が増します!
↓裏返す↓ |
↓三角の頂点をくっつけて固定↓ |
↑↑この状態の物を2つ作ります。
3つずつ組み合わせた牛乳パックのパーツを六角形になるように組み立て、布テープを巻いて固定します(下図参照)。
↓ |
牛乳パックの底代わりの□部分を順番に折り曲げていき、布テープで固定します。
下図のように、まず①~④の順に折り曲げて布テープ1本で固定してから、⑤→⑥の順に折り曲げて更に布テープ1本で固定すると簡単です。
↓ |
↓ |
次に、牛乳パックの三角のパーツ2つを下図のように組み立てます。
↑↑この状態の物を2つ作ります。
この2つのパーツを先に作った六角形のパーツと組み合わせて布テープで固定します。
↓ |
□部分を折り曲げて布テープで固定したら、正座椅子の形は完成です!
↓ |
↓ |
この段階で一度試しに座ってみて、縦横の幅が問題なければ次工程⑥へ進みましょう!
⑥座面に段ボールを貼る
座面(上下どちらでもOKですが、私は□部分を折り曲げた方を座面にしました)が下になるように段ボールの上に乗せ、ボールペン(鉛筆)で段ボールに座面の型を取ります。
↓ |
↑↑これを切り取り、座面に布テープで貼り付けます。
素材が牛乳パックなので、厳密には左右対称ではありません!
型を取ったときの向きで貼ることで、座面ピッタリに貼ることができます!
基本の正座椅子の完成です!
このままでも座れますが、簡単におしゃれな見た目に変身させることができるので、その方法もご紹介しますね!
このまま使われる方は、段ボール全体を布テープで覆うように貼ると、防水になり、汚れにくいのでおすすめです!
牛乳パックの正座椅子をおしゃれに装飾!
私が幾度となく使用している、牛乳パックをおしゃれにする方法をご紹介します!
その方法は正座椅子表面に「リメイクシートを貼るだけ」なんですが、どうやって貼ったら「きれいに」、そして「剥がれにくく長持ちする」のか?
実際に私が行った貼り方をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
①側面にリメイクシートを貼る
側面用のリメイクシートを切り出し、正座椅子側面に貼ります。
上下に数cmはみ出すように、やや大きめに切りだすことで、隙間なくきれいに貼ることができます!
もちろん、ぐるっと一周1枚のリメイクシートを貼っても良いのですが、私は柄の都合上、下図のように継ぎはぎで貼りました。
↓側面に貼る↓ |
↓隙間を覆うように貼る↓ |
上下にややはみ出している部分は正座椅子の六角形の角部分※(下図「→」)に切れ目を入れて、底面と座面に折り込んで貼り付けます(下図は座面ですが、底面も同様です)。
※ 角以外にも直線ではない部分があれば、追加で切れ目を入れてください。
↓ |
②座面にリメイクシートを貼る
正座椅子を座面(段ボールを貼った面)が下になるようにリメイクシートの上に置き、ボールペン(鉛筆)で型を取ります。
↓ |
はさみで切り出し、座面に貼り付けます。
段ボールを貼ったときと同様で、型を取ったときと同じ向きで貼ることで、座面ピッタリに貼ることができます!
↓ |
③リメイクシートの継ぎ目にOPPテープを貼る
まず、側面の継ぎ目部分に縦にOPPテープを貼ります。
(私は2枚のリメイクシートを継ぎはぎで貼ったので、2か所貼りました)
↑↑こちらの写真、数カ月使用後に写真を撮ったので、座面が若干潰れ気味ですが、ご了承を^^; |
次に、座面と側面の境い目にもOPPテープを貼ります。
座面が六角形になっているので、六角形の各辺毎(下図「→」の6辺それぞれ)に貼っていくときれいに貼ることができます!
最後に、正座椅子の底面のリメイクシートと牛乳パックの境い目にも座面と同様の貼り方で(下図「→」の6辺に分けて)OPPテープを貼っていきます。
これで、リメイクシートが剥がれにくくなると同時に、一番負荷がかかりやすい正座椅子の上下の角部分も全てOPPテープで覆われたので、長持ちでおしゃれな正座椅子に大変身しました!
リメイクシートは100均でも売っているので、コスパGoodです!
今回は薄いリメイクシートを使用しましたが、厚手のリメイクシートを使えばクッション性も向上します!
ぜひかわいい柄やかっこいい柄など、お好みの柄にアレンジしてお部屋に合う正座椅子を作ってみてくださいね^^
ちなみに、私が実際に使ったリメイクシートは現在在庫切れのようですが、今は色々な壁紙シールが売っているので、お好みの柄で作ってくださいね^^
値段だけ見ると100均のがいいかな…と思われるかもしれませんが、大きさが全然違うので、これからも何か作る可能性がある方は1つ買っておいて損はないですよ♪
きちんと計算したことはありませんが、個人的には100均よりコスパ良いのでは!?と思っております。
実際、私は1つの壁紙シールで踏み台(二段)やままごとキッチン兼お店屋さん、牛乳パックのバッグ、正座椅子【四角ver.】なんかも作っていますが、まだ余っている状態です^^
最近はリカちゃん人形ハウスにも使いました♪
上記ショッピングサイトは本当に色々な柄が売っているので、私のように店舗へ出向くのが面倒だと感じる方はもちろん、普段実店舗を利用することが多い方にも「ネット購入」おすすめです^^
牛乳パックの正座椅子の使い方とその効果!姿勢矯正や膝痛・腰痛対策にも!
まず、牛乳パックの正座椅子の使い方ですが、市販品だと椅子の下に足を入れるスペースがあったりするのですが、牛乳パックの正座椅子は見ての通り足を入れる場所が無いため、正座椅子を足で挟むようにして座ります。
と言ってもなかなかイメージしづらいと思うので、実際に夫に座ってもらいました↓↓
この大きさの場合、横向きの方が安定するようです。私も座ってみましたが、縦だと安定せず(骨盤がおさまらない…)、横向きで座る方がしっくりきました。
ちなみにこの正座椅子、高さ13cm程で作ったのですが、我が家の1歳半の子供が座るのにちょうど良いらしく、自分でTVの前に持って行って座っていることがチラホラ。
向きは横だったり縦だったり色々ですが、1歳半のお尻サイズにはどちらでもフィットするようです。
実際に座っている様子は↓↓こちら
牛乳パックの正座椅子は1歳半の子供でも持ち運びできる程軽いというのも1つのメリットかもしれませんね。
ただ、正座椅子を子供が椅子として使うことを考えると、高さは低いですが、背もたれが無く、小さめサイズなので後ろに転倒しないか心配される方もみえるかもしれません。
以前別記事でご紹介した「正座椅子【四角ver.】」と比較すると、今回の「正座椅子【三角ver.】」の方が明らかに倒れにくく、安定している印象ではありますが、心配な方は壁際で座らせてあげるなど、少し工夫をされてみてくださいね。
では次に、正座椅子の効果についてです。
まず、我が夫の実例を元にお話ししたいと思います。
夫は姿勢がものすごく悪く、体も固く、それに伴う腰痛があります(改めて羅列してみると、ひどいですね…)。
腰痛に最も良いとされる座り方が正座なのですが、夫の場合、まさかの「足首が固くて正座ができない」状態!そんな夫ですが、子供用に作った「正座椅子【四角ver.】」を使ってみて、これなら正座ができると思ったのか、正座椅子をご所望したわけなんですね。
そこで実際に使い始めて数カ月、その効果はというと・・・
「正座椅子に座っている時だけは姿勢が良い!」・・・「座ってる時だけかよ!」と言われそうですが、まぁそんなに簡単に体に染みついた姿勢は治らないということですね^^;
ただ、確かに私の実感としてではありますが、「腰が痛い」と訴える頻度は減った気がします。
そして予想外の効果として、「足首が柔らかくなった」そうです。
全く負荷がかからない高さの正座椅子ではこの予想外の効果は得られなかったと思うのですが、夫の希望で少し低めに正座椅子を作ったため、使用時に足首のストレッチができていたようです。
というわけで、夫に実際に現れた効果をまとめると・・・
- 正座姿勢が矯正されることで腰痛が和らいだ
- 低めの正座椅子使用により足首の柔軟性が増した
という感じです。
夫と同じように「足首が固い」という方は、あえて少し負荷がかかる低めの正座椅子を使用するのもおすすめですよ^^
膝の悪い人は低め要注意!
「足首を柔らかくしたいけど膝痛もある」という場合は注意してください!
正座椅子の効果として、もう1つ挙げられるのが、「膝が痛くて正座ができない人でも正座椅子を使うことで正座ができるようになることがある」という点です。
「膝が痛くて正座ができない」=「膝を曲げると痛みが出る」場合が多いと思うので、この場合は膝が痛くならない高さの正座椅子を使うのが大前提!足首のストレッチは後回しです!
膝痛がある場合は膝が痛くならない余裕をもった高さに設定するのがベストだと思いますが、できるだけ低めにして足首のストレッチも…と考えられる方は「膝の痛みが出ない最低限の高さ」は維持してくださいね!
また、この正座椅子ですが、意外なところでも使えます!
お子さんの勉強姿勢が気になったことってありませんか?
私もそうだったのですが、勉強机で椅子に座って勉強している時はすごーく姿勢が悪かったんですね・・・
ただ、座卓ではそんなことは無く、必ず正座をしていたので、それなりの姿勢(良い姿勢とまでは言いませんが…^^;)になっていたんですよ。
「正座=足が痺れる」イメージが強いので、苦手なお子さんも多いかもしれませんが、正座椅子を使えば痺れることもなく、姿勢矯正にもなるので、「子供の姿勢が気になる!」という方はぜひ一度お試しください^^
正座が苦手なお子さんでも、自分専用のお気に入りの柄の正座椅子があれば、きっと喜んで正座をしてくれると思いますよ。そして机に向かってする勉強も、より楽しくなるのではないでしょうか?
膝痛・腰痛対策にもなり、姿勢が良くなる正座椅子!
牛乳パックで作ればサイズもデザインも自由自在でコスパGoodなので、正座椅子のお試しにも最適ですし、身近な人へのプレゼントにもおすすめです!
ぜひお試しくださいね^^
作るのはどうしても面倒・・・
という場合は、今はおしゃれなものや少し変わった正座椅子も売っていますので、デザインや機能、金額などを総合的に考えて、気に入るものがあれば購入を検討されても良いかもしれません。
もし私が購入するのであれば↓↓このあたりかなぁと思ったので、参考までに載せておきますね^^